過活動膀胱
過活動膀胱
過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)は、膀胱に尿が十分たまっていないにもかかわらず、突然「今すぐトイレに行きたい」という強い尿意(尿意切迫感)が起こる病気です。頻繁にトイレへ行くようになったり、夜間に何度もトイレで目が覚めたり、場合によっては尿意を我慢できずに尿が漏れてしまうこともあります。
加齢とともに増える傾向がありますが、若い世代でも発症することがあり、男女問わず多くの方にみられる疾患です。「年齢のせいだから仕方がない」と思って我慢している方も少なくありませんが、適切な診断と治療によって症状の改善が期待できる病気です。
過活動膀胱では、以下のような症状がみられます。
これらの症状は日常生活の質(QOL)を大きく低下させる原因となります。
過活動膀胱は、膀胱の筋肉(排尿筋)が本人の意思とは関係なく過剰に収縮してしまうことで起こると考えられています。
原因はさまざまで、加齢による膀胱機能の変化や神経の働きの変化が関係することがあります。また、男性では前立腺肥大症、女性では出産や加齢による骨盤底筋の衰えが影響することもあります。
さらに、脳梗塞やパーキンソン病などの神経疾患、糖尿病などの基礎疾患が原因となる場合もありますが、詳しく調べても明らかな原因が見つからないケースも少なくありません。
複数の要因が重なって症状が現れることも多く、年齢や性別を問わず誰にでも起こり得る病気です。
過活動膀胱は命に関わる病気ではありませんが、生活に大きな影響を与えることがあります。
「いつトイレに行けるか分からない」という不安から外出を控えたり、旅行やスポーツを楽しめなくなったりする方もいます。また、夜間頻尿によって睡眠不足となり、日中の集中力の低下や疲労感につながることもあります。
尿漏れを心配して水分を極端に控える方もいますが、水分不足は脱水や熱中症、尿路感染症などの原因となることもあるため注意が必要です。
症状を我慢し続けることで精神的なストレスが大きくなり、生活の質が低下してしまうケースも少なくありません。
「トイレが近いのは年齢のせい」「尿漏れは恥ずかしい」と感じて、一人で悩んでいる方は少なくありません。しかし、過活動膀胱は決して珍しい病気ではなく、多くの方が悩んでいる症状の一つです。
また、頻尿や強い尿意の背景には、前立腺肥大症や膀胱炎、尿路結石など、別の病気が隠れている場合もあります。そのため、自己判断で済ませるのではなく、一度泌尿器科で相談することが大切です。
当院では、患者さん一人ひとりのお悩みに寄り添い、症状や生活への影響を丁寧にお伺いします。頻尿や尿意切迫感、夜間頻尿、尿漏れなどでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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